interior_2019
東京・神楽坂、見番横丁沿いのビル2階に構える小さなビストロのデザイン。福岡・西中洲にあるフレンチレストラン「L'eau Branche」の2号店となるプロジェクトである。
都内2つ星のグランメゾンで研鑽を積んだシェフと神楽坂では有名なシニアソムリエとの強力タッグから繰り出される料理とペアリングワインは絶品でありながらもアットホーム。カジュアルな雰囲気で地域の皆さんに気軽に料理とワインを楽しんでほしいというオーナーの思いを受け、元々事務所の入っていた2階部分を肩肘張らない空間へコンバージョンしています。天井は下地を残したまま躯体塗装、床はタイルカーペットを剥ぎコンクリートを直染色。ワイルドなイメージのランダムオークと微妙に異なる2色の塗装を施した壁のオープンキッチンに少しだけ鈍く光る真鍮の見切材をあしらい、大人な街神楽坂の夜にカジュアルながらも違和感なく溶け込むようにデザインしています。店名の「Floraizon」とはフランス語で「開花」の意。咲いた花がお店のオープンをさりげなく告知できるよう、入口の看板には小さな試験管の一輪挿しを添えられるようにデザインしています。