Project

LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka
LEXUS L-Lounge Fukuoka

LEXUS L-Lounge Fukuoka

interior_2020

『EXPERIENCE AMAGING 』『FOR YOUR LUXURY LIFESTYLE』

これらは日本を代表する高級車ブランド「LEXUS」のブランドコンセプトを表す言葉の二つです。「革新的で驚きに満ちた感動の体験。未来を描き、革新をデザインする。すべてはあなたのラグジュアリーなライフスタイル全てのために。」このブランドコンセプトを体現する空間として『LEXUS-L class exclusive lounge』は、2020年4月、福岡誕生しました。我々はそのブランドコンセプトを具現化するにあたり、二つのテーマを導きだしました。

一つ目は「陰陽五行説」

究極のラグジュアリーとは何か。すべてを経験済みの大人たちが、心から感動を得、驚きに満ち、心から安らぐ空間とは何か。我々はその答えを、「木・火・土・金・水の5つの元素(五行)によって宇宙・人生の全てを説明すると言われる、古代中国から由来する学問「陰陽五行説」に求めました。

二つ目は「土地の記憶」

計画地である福岡県中央区の中心地は、かつて1000年ほど前は海中であり、陸地として埋め立てられたのはわずか数百年ほど前でした。水や自然との関わりの深いこの土地の、奥底に眠る「土地の記憶」。その記憶に思いを馳せました。

「陰陽五行説」、「土地の記憶」この二つから我々が導きデザインした空間の外観は、真白い金属でできた木立で覆われています。木立で覆われた内部に入ると、無数の気泡を含んだ暑さ3cm×3mの巨大なガラスの壁で全体を包んだ幻想的な空間。そして有機的な弧を描く土の通路に土の積まれた壁、さらに大きな曲線が何層にも渡り一面に広がる間接照明の天井は、まるで海底から頭上の波紋を見上げたかのような幻想的で美しい空間が広がっています。

水と土、木と金属、そして光(火)

空間を構成する要素の全てをその「五行」で表現することにより、全ての人が今まで体験し得なかった幻想的で美しい、自然の原風景のような空間を作ることを目指しました。豊かな自然と歴史の中で育んだ日本の意識。言葉にせず共に求めている”曖昧なもの”を察する日本ならではの感性。「LEXUS」ブランドが追い求めるこれらの美意識・精神を体現する空間として、このラウンジが全ての人々に、驚きに満ちた感動の体験と究極の癒氏を与えることを願っています。

ー空間で使用している素材についてー

空間を構成する素材ひとつひとつ、全ての素材にこだわりを持って選定しています。その素材一つ一つは決して大量生産ではなく、今では高齢化が進み担い手の少なくなってきた日本各地の伝統的な技術を持った職人たちを訪ね歩き、彼らの手に委ね、一品一品オリジナルで製造しています。キルン製法で作られたW900H3000T30mmの大きな気泡入りのガラスや天然の土を一段一段積み上げる版築工法壁、3Mを超える手漉和紙を挟み込んだ曲面ガラスなど、日本でも数少なく難しい様々な技術に挑戦しています。

これらの伝統的な技術を用いながら、かたやわずか数ミリほどしかないLED照明を駆使することによって幻想的な光環境を実現させ、伝統と最先端の技術を融合させ現代にも通用するモダンデザインに昇華させたデザインは、今の時代に新しく新鮮に感じることができます。また、これらの伝統技術の職人たちをリスペクトし、彼らと共に物づくりを行い、少量生産でも新たな価値のある物を作り出すことは、今の大量生産・大量廃棄の時代から、健全な社会に、元に戻す役割を担うことでもあると考えており、同時に、それらの材料を用いながら建築やインテリアを作っていくことは、決して急がずに、ゆっくりと、地球に優しく持続可能で美しい世界を作っていくことのできる手段の一つだと信じています。我々はいかにも現代的な、高級自動車ブランドのラウンジデザインという題目に、長い時間をかけて育まれてきた「天然の素材」と「伝統技術」と「最先端の技術」という普遍的な価値を用いてデザインし、作り上げたことに大きく意義があると信じています。

TGDA_gaku