Project

light of hope


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CANAL CITY 2024 Xmas -light of hope-

object_2024

CANAL CITY FUKUOKAで行われた3年ぶりのクリスマスイルミネーションプロジェクト『Miracle of Light』のメインオブジェ「Light of hope」のデザインを担当しました。

『Light of Hope』


3年ぶりのキャナルシティーのクリスマスショー。観客の夢や希望、願いや望みが詰まったオブジェを。
その想いを胸に、有機的な美しさを持つキャナルシティーの中心に浮かぶ、キャナルの心臓のような、「核」のようなオブジェをデザイン・制作しました。

過去にはオランダのデザイナーTord Boontje
(トード・ボーンチェ)の『森のシャンデリア』や、チームラボの『クリスタルツリー』など多くの名作が飾られたキャナルシティーのクリスマス。今年はTGDAにてそのデザイン及び制作監理を担当させていただきました。

弊社デザイン担当は林田理沙。
今回のデザイン依頼から構想、制作までの短期間で実際の制作にアウトプットするため、ステンレスの角パイプとコ型チャンネルという汎用的な2種類の直線部材のみを組み合わせ、基準形状となる三角錐を2タイプ構成。その三角錐を8つ組み合わせる事によって、球体となるようデザインされています。

汎用建材のみで「心臓」のような有機的な球体を表現しつつ短期間で製作、運搬、組み上げまで実現するというオブジェ本体のコンセプトに加え、複雑なショープログラムに耐えうる光表現を実現するため部材内部に大量に組み込まれたLED。
配線経路を確保しながらもその2つを構造的に成立させるという難問はとても大変でしたが、完成して光り輝く照明に照らし出され、夜空に浮かぶ金属の筐体がなんとも幻想的で美しく。。
こんなに心に残る作品に関わることが出来、とてもありがたく、関係者の皆様に感謝しています。

頭を悩ませながらも日夜模型制作し、実際の制作チームとともに実現させた彼女の努力が、報われたようで。これからの彼女がデザインを続けていく上で、自信を持って彼女の代表作となってくれたらいいなと、願っています。

制作裏話________

実際のオブジェは約40日間、キャナルの上空に雨風に晒されながら吊るされること。またその期間中ずっとマッピングに照らされ、照明に照らされ光り輝くことを考え、素材は比較的軽く、強度にも優れたステンレスで制作することを前提でデザインをスタート。そして本体の加工・制作は筑後地区の鉄工所集団、チーム町工場『CC NET』に依頼し、製作を行って頂きました。

『CC NET』とは、弊社でデザインを担当しているカトラリーブランドunimet、建築金物ブランドmewなどの企画・製作・販売を行っている(株)石橋鉄工所さんの声がけによりスタートした筑後地区の町工場集団です。
大きく重たい金属を加工する機械はとても高額でサイズも大きく、かなり特殊な機能に特化したものも多く、地域の中小企業や工場の多くは特定の機械を保持する反面、その他の加工は不可能であり、制作の全工程を完結するには外注の連携に頼らざる得ないことも多々あります。
『CC NET』では、様々な金属加工技術を持った特定地域の工場が一体となり、その企業が抱えるメリットとデメリットを補い合うことで一つのもの作りを完結し、今まで自社だけでは出来なかった取り組みを行うことで、これまで以上に新しい、面白い物作りを行うことが可能となります。

弊社は1年ほど前、その立ち上げとなる集会に石橋さんからお呼びいたき、この先何か新しい物作りを、鉄の魅力を伝える新しい商品作りを一緒に考えていけませんか。との問いかけに賛同し、付き合いがスタートしました。
我々はもの作りのきっかけを作るデザイナーではありますが、実際の制作の現場は持っていません。金属だけではなく、木工でもその他の素材でも同じですが、『CC NET』のように実際にありとあらゆる技術を保持し、全方位的なプロダクトを制作可能なプロ集団と良好な関係を築き、連携することができれば、これから先も建築だけでなく、いろんな面白い、素晴らしい製品の製作に携わることができるのではないかと思い描き、その機会がいつか来るのではと期待していました。

今回のプロジェクトはまさにその絶好のシチュエーション、初プロジェクトとして皆さんと一緒にスタートする事が出来ました。
石橋鉄工所さんをはじめ、さまざまな工場の皆さんとそれぞれの個性と、得意分野を連携させ一つのオブジェを製作していくこのチーム、初めての試みではありましたが、とても楽しかった。そしてとても勉強にもなりましたし、これからの大きな可能性を感じました。
そして何より関ってくださった鉄工所の皆さんが、完成したオブジェをご家族を連れて観に来てくださった時の笑顔、そしてご家族の皆さんの笑顔、とてもうれしかったです。無理難題と言いながら、最後まで制作に妥協せずお付き合いくださり本当に有難うございました。。

■Xmas スペシャルショー「Miracle of Light」

噴水デザイン、音響、ショープログラム:エス・シー・アライアンス
ライティングデザイン:川本舞台照明
映像製作:Zero-Ten
音楽制作:FAIR WIND music
コーラス:VOJA
アクター:あかりのプロダクション
振付:みんちょる

■メインオブジェ「Light of hope」

デザイン·製作進行管理·監修:タカスガクデザインアンドアソシエイツ
本体造作:石橋鉄工所(CC NET)
電飾、照明プログラム:コマデン
施工:西日本シミズ

■企画·総合監修:エフ·ジェイエンターテイメントワークス

TGDA_GAKU