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Manu coffee haruyoshi

interior_2023

福岡の中心地には「天神地区」と「博多地区」、そして西日本最大の歓楽街である「中洲地区」という3つの大きな中心地が存在します。その3つの中心地それぞれに隣接する特殊な地域「春吉」地区は、その利便性から都心で働く若者のベットタウンして、また多くの飲食店が点在する繁華街として、そして様々なナイトカルチャーの集まる歓楽街として、異なる要素が絡み合い、独自のナイトカルチャー、サブカルチャーが発信される特殊な場所として古くから発展してきた地域です。

「manu coffee」は、その春吉地区にOPENして20年、常に若者の情報・サブカルチャー発信の中心の場所であり、人と人とが常に交錯し繋がる場所として今なお存在し続けています。
今回の計画は、その独自のカルチャーへのアクセススポットとしてのmanu coffeeの、20年ぶりのリニューアルプロジェクトです。

人通りの多いメインストリートに面したショップフロントは、以前の店舗では暗く閉鎖されていました。今回そのショップフロントに大開口のスチールサッシを設置し、開閉可能とすることで、店内と街を行き交う人とのあらゆる交流を促すことを目的としました。
また、新しい素材を極力使用せずに古い建材を再利用すること、伝統的な左官工法により店内のカウンターやベンチソファーを制作すること、古い床材全てを廃棄するのではなく、傷んだ箇所にあえて別の素材でパッチワークを施すようにリニューアルを行うことなど、全てを新旧の交流としてデザインを施しています。

店外に漏れる暖かな灯りと空気感は、街に対して清潔感や安心感を与え、道行く人々には店内への好奇心を上回る不安感を払拭します。時間を重ねた素材感やディテールは、その場所での安心感や居心地の良さを与え、店の歴史と街の歴史、繋がり続けるカルチャーの連続を連想させます。

この新しく出来た店内と店外との交流を促すサッシ(出入口)が、コーヒーショップとしての繁盛だけでなく、街全体の健全な発展を促し、その発展がまた新たな人と人との交流を、新しいカルチャーを生み出す出入口となることを期待しています。

TGDA_GAKU