interior_2024
福岡市旧大名小学校にあるスタートアップ支援施設3期目の計画です。これまでと運営形態が変わることとなり、今回もDE-SIGNの今村剛氏ディレクションの元、内装空間を手掛けさせていただきました。2019年の時点から5年経ち、「天神ビッグバン」プロジェクトの対象の一つである旧大名小学校跡地に福岡大名ガーデンシティが開業するなど周りの環境や人の流れも変わったこの地で、歴史を受け継ぎながら成長を続けていく場所として、歴史の刻まれた躯体部分の撤去跡を残しながらより多くのコミュニケーションを誘発できるような有機的なエッセンスを組み込み空間を構成しました。
スタートアップカフェは、より大名ガーデンシティ側に近く一般の方の目にも触れやすい場所となったことで、従来よりもさらに気軽に利用しやすい空間となるよう廊下と居室空間を一体とした回遊性のあるレイアウトを試んでいます。廊下の窓から見える、ガーデン空間のグリーンが映える風景とつなげるように、空間の中にも植物を多用してカジュアルでラフなイメージに仕上げました。
コワーキングスペースも同じく、居室と廊下の間にミートアップスペースカウンターを設置して、廊下と一体の使い方となるようなレイアウトとしています。こちらはイベントが頻繁に行われる空間となるため、外周の壁面に沿って階段型のベンチ席を配置。中央に置かれた家具は全てキャスター付きで可動式の仕様のためフレキシブルな使い方を可能としています。また空間のイメージはスタートアップカフェとは対照的に、直線、斜めのラインを意識した仕上げとし、色のトーンも抑えてシャープでスッキリとした印象に仕上げています。
TGDA_Sayo